高級車のベンツも!中古自動車でできる節税法

高級車のベンツも!中古自動車でできる節税法経費で節税する
この記事は約6分で読めます。

中古自動車を経費にして節税する方法は、高級車のベンツでも可能です。むしろ、状況によっては高級車の方が節税しやすい場合もあります。今回はこの記事で、経費にする場合にベンツの中古自動車が選ばれやすい理由や、購入のタイミング、注意点などについてご紹介します。

中古自動車での節税にはベンツや高級車がおすすめ

高級車は中古車になっても資産価値が下がりにくい

中古自動車で節税をする場合、資金繰りに余裕があればベンツや高級車を選ぶのがおすすめです。一般的に自動車の資産価値は、時間とともに下がるものですが、高級車の場合は資産価値が使用年数に左右されにくい傾向にあるためです。中古自動車で購入しても、数年程度で売却する際に、比較的高値で売れる可能性があります。

ベンツのSクラスは社用車として認められやすい

中古自動車を節税に活用するには、社用車として認められた上で経費計上する必要があります。ベンツにはさまざまなタイプがありますが、Sクラスは比較的社用車として認められやすいといわれています。

ベンツのSクラス以外では、レクサスLSなども社用車として使われることが多く、税務調査で引っかかることは少ないようです。他の高級車でも、事業用として使用していることを明確に証明できれば認められる可能性があるでしょう。

一方で、事業用として使っていることをきちんと示せなければ、否認され、節税効果が得られなくなる可能性もあるので注意しましょう。

中古の高級車の中でも、ベンツの4年落ちは節税に効果的

耐久性と資産価値の高さがベンツの魅力

節税効率がいい中古自動車の高級車ですが、中でも会社ではベンツの4年落ちを購入するケースが多いです。中古自動車の高級車でベンツが選ばれるのは、強い耐久性と資産価値の高さにあると考えられます。一般的にベンツは頑丈なボディで安全性が高いといわれ、憧れの存在として需要は常に高い傾向にあるからです。

ベンツの4年落ちは1年目で全額経費化できる

中古自動車は新車に比べて耐用年数が短い分、1年あたりに計上できる減価償却費も大きいです。中古自動車の法定耐用年数は、初年度登録時点からの経過年数によって決まりますが、4年落ちの耐用年数は2年間です。耐用年数が2年の場合、最初の1年間で購入費用のほぼ全額を経費化し、減価償却することが可能です。

もし、新車で購入する場合は、6年かけて一定額ずつ減価償却することになります。例えば1,500万円の新車なら毎年250万円ずつ償却することになります。一方、4年落ちの中古自動車を1,000万円で購入した場合は、最初の1年間で1,000万円のほぼ全額を経費化できます。短期間で多額を減価償却するなら中古車のほうが有利といえるでしょう。

加えて、中古車の中でも、初年度に全額経費化できるのは4年落ちからです。4年落ち以上の中古車になると、いずれも初年度に全額経費計上できますが、自動車自体の年数が多くなり、不具合などのリスクも出てくる可能性もあります。

効率的に減価償却を行うのであれば、ベンツのような高級車の4年落ちがベストといえるでしょう。高級車の場合、4年落ち程度であれば問題なく使えることがほとんどなので、節税効果だけでなく、車自体も十分活用できるはずです。

中古自動車の法定耐用年数
1年落ち5年
2年落ち4年
3年落ち3年
4年落ち2年
5年落ち2年
6年以上~2年

節税効果だけでなく資金調達手段のひとつにも

ベンツのような高級車は、資金繰りの余裕があるときに購入すれば節税効果が期待でき、資金繰りが厳しくなったときは資金調達手段のひとつとして活用することも可能です。

資金調達手段のひとつに活用できるのは、4年落ちでも高級車の中古自動車は資産価値が高く、売却してもそれなりの価格になることが多いからです。会計上は減価償却を行っても、自動車自体の資産価値が変わるわけではありません。ベンツの場合、4割程度しか値段が下がらないといわれているため、購入して2~3年で売却するのであれば、比較的高値で売りやすいでしょう。

車の状態によって多少売却時の価格は左右されるでしょうが、例えば中古のベンツを1,000万円で購入した場合は、500~800万円程度で売却できることが多いはずです。

したがって、会社としては、ベンツを購入することで会計上1,000万円の経費が発生しますが、実質500~800万円の資産を所有することになるともいえます。資金繰りが苦しく、いざというときは車を資産のひとつとして活用できるでしょう。

ただし、売却した際に発生した売却益については、課税対象となることだけ留意しておきましょう。

自動車保険の費用は経費計上が可能

高級車も中古自動車も、自動車を購入すれば自賠責保険や任意保険に入ります。基本的に自動車保険の費用は経費計上が可能です。

さらに任意保険の場合は、支払い方法を年払いにすることで翌年度分まで前倒しで経費にすることもできます。決算前であれば今年度の1ヶ月分と翌年度の11か月分を経費計上できるでしょう。同じく決算前に購入し、月払いにした場合は1ヶ月分しか経費計上できないので、年払いにするほうが有利と考えられます。

ただし、1年目は年払い、2年目は月払いなどと、年度ごとに支払い方法を入れ替えるのは避けたほうが無難です。経費と認められない可能性があるからです。

ベンツや高級車の中古自動車を節税に活用する場合の注意点

個人事業主にとっては節税にならないこともある

ベンツや高級車の中古自動車を使った節税は、個人事業主には当てはまらないこともあります。法人の納める法人税は金額にかかわらず一定ですが、個人事業主の所得税は累進課税で所得が多いほど税率が高くなるためです。新車を6年かけて減価償却したほうが節税できることがあるかもしれないので、購入前のシミュレーションが大切になるでしょう。

資金面の余裕があることが大前提

いくら節税に効果的といっても、ベンツや高級車を購入するには、中古自動車であってもまとまった費用が必要です。まずは資金面に余裕があることが前提となるでしょう。

また、減価償却できるといっても、購入費用がそのまま納税額から差し引かれるわけではありません。売上から減価償却資産や経費を差し引いた分に所定の税率がかかるので、購入費用は売上から捻出することになります。購入費用以外に、日々の燃料代や税金、保険料などの維持費もかかります。

ベンツを購入する際は、車を買っても資金繰りに問題ないかどうか慎重に検討し、判断することが大切です。

中古自動車の購入時期はタイミングを見て

中古自動車を購入する場合は、時期も考慮したほうがいい場合があります。減価償却は月割で計算することになるため、決算直前に購入すると、あまり節税にならないこともあるからです。例えば、決算前に耐用年数が2年のベンツの中古車を購入した場合は、12分の1、つまり1ヶ月分しか経費計上ができません。購入時期については、顧問税理士とも相談の上、最も効率的な節税ができるタイミングを探ることをおすすめします。

高級車で節税するならベンツの4年落ちが効果的

中古自動車を活用して上手な節税を

ベンツのような高級車でも、中古自動車なら新車で購入する場合に比べ、1年あたりに多額の減価償却ができます。特に4年落ちだと初年度にほぼ全額が減価償却できるため、効率的な節税につながるでしょう。

高級車の購入は、資産のひとつにもなり得ます。高級車の中でもベンツは耐久性もあり、需要も安定した傾向にあるため、中古であっても資産価値は比較的維持しやすいでしょう。購入すれば、節税だけでなく、資金繰りが厳しくなった際には資産のひとつとして、資金調達のために活用することもできるはずです。

購入にあたっては会社の資金面に余裕があることが前提とはいえ、ベンツや高級車の中古自動車を上手に活用すれば、効率的な節税にもつながるはずです。

タイトルとURLをコピーしました